祖カテゴライズの夜は更けて・・・
 

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カテゴライズとは、嘉手護地方の美味米ではない。 カテゴライス  
カテゴライズとは、ドラゴンズファンの絶叫ではない。勝て〜ドランズ  
カテゴライズとは、頭にくるほど手強い!         か〜っ!てごらいず! 
 
苦しくなってきたので、お話をずんずん進める。  
これは今自分の説こうとする問題と直接関係はないのだが、序文の代わりに書き残して置くのである。
 
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エッセイまんがリストnew! フランツ・リスト


会派まんがリスト社会派山岸凉子のペンが冴える、ペンが軋む、執筆中の黄金の右腕!
夏の寓話 「広島」の一言。 1976年
悪夢 イギリス、マリー・ベル事件がモチーフ。 1980年
パエトーン 青森県六ヶ所村のことを思うとコメントできず。 1988年
パイド・パイパー 現代の国内の事件がモチーフと思われるためノー・コメント。 1990年
中東派兵について一言 湾岸戦争時の派兵問題。 1990年
負の暗示 戦前の村社会の引き起こした悲劇。松本清張の原作もぜひ一読あれ。 1991年
雨女 ノー・コメント。 1994年
メディア ノー・コメント。 1997年
夜の馬 ノー・コメント。 1998年
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怖まんがリスト作りたくないけれども、山岸まんがでは避けては通れない分野   
ネジの叫び 映画「太陽がいっぱい」を彷彿させるシチュエーション。絵柄の怖さは既に第一級! 1971年
だれかが風の中で… 「ねじの回転」を彷彿させるシチュエーション。後ろ姿の名手。 1973年
ゆうれい談 言わずと知れた少女まんが界一の恐怖マンガ。豆絞り手ぬぐいが怖い!!! 1973年
あやかしの館 山岸凉子先生のお宅がモデルらしい。 1981年
汐の声 真の霊能者は永久に助けを求めて、次なる自分を追いかける。 1982年
千引きの石 神話とリンクした学園恐怖もの。 1984年
蛭子 サイコサスペンス。ポーや風・木のような美少年は役者やの〜。 1995年
わたしの人形は良い人形 まんがは平面の二次元の表現メディアであるが、ページをめくるという二次元世界の鎖のつなぎ目を知らしめた作品。 1986年
ゆうれいタクシー 「今妻が帰ってきたんですね」と平静なお父さんがリアル。 1992年
雨女 これまた、ページをめくる手法を場面展開にうまく取り入れた作品。 1994年
悲しき飢餓の平民たち。人間山岸凉子の救いのペン。 1995年
押し入れ 都会では決して人事ではありません。 1997年
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死後のまんがリスト死後の世界、死と生の間の世界、生きていない世界 
夏の寓話 永遠に少女のまま夏に漂う。コマの空白が見事な効果。 1976年
ウンディーネ 「逝く子」という言葉が美しく悲しい…… 1978年
グール あるいは、そのように死を受け入れるざるを得ないのか…… 1979年
籠の中の鳥 厳密には、「死」と「生」の接点を行き来する魂の物語。ハッピーエンドが大変うれしい秀作。 1981年
ある夜に 一人で歌を歌ってきたことで、何故石の上を歩かねばならないのか、ずっと謎でした。
その歌を聴いて、少なからずも幸福になったり考えたり方向を見定めた人もあると。
(2003年9月20日加筆)
1981年
化野の・・・・ 死の、抽象的な象徴の羅列が秀逸。あるいは、このように無意識に死を否定して家路を急ぐのか…… 1982年
青海波 「籠の中の鳥」と同様、常人にない能力を持つ者は代償を神に捧げるかは。 1982年
海底より 少女の目を代償に、死と生は時間を超えて交錯する。 1983年
黄泉比良坂 肩に乗るおばさん…… 1983年
天鳥船  「観念というのはやっかいなものだな」という老人の名言あり。 1993年
時じくの香の木の実 あの世への旅立ちをしない巫女。 1985年
顔の石 死の象徴としての燃えるだるまストーブ。 1991年
貴船の道 死者への悔恨の念が、現在の自己と錯綜する。 1993年
着道楽 コミカルに描かれてはいるが、法事の席で死者が走り回っていると思うと…… 1993年
夜の馬 臨死体験。あそこはただただ寂しい所…… 1998年
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性愛まんがリスト少女まんが大御所はだれもが「自分が最初」と自負しているまんが分野 
白い部屋のふたり 最初、少年を配役していたが、編集の大反対に遭い泣く泣く少女に変更したという作品。 1971年
ゲッシング・ゲーム ミシェル・デュトワの物語。当時としては、大変異色なまんが作品と思われる。 1972年
バロッコ・コンチェルト ミシェル・デュトワの2作目。「ハル」登場。山岸まんがの基本キャラが、ワイルドに完成すると「ハル」や「アラベスク」の「レオ」になる。 1973年
ル・コック  間接的ではあるが、山岸まんがで初めての男性同士の性描写が描かれる。 1974年
アラベスク第2部 カリン・ルービツも大変特異なキャラ。ほとんど動きのない人で、セリフが多かった。レズキャラクターと(不本意ながら)一応分類する。 1974年から75年
グリーン・カーネーション この頃には、いわゆる24年組による同性愛まんがの下地はほとんどできあがっており、成熟期の入り口とも言える。大変細やかな性描写、ベッドの擬音などが話題になった。 1976年
アルゴ・ノート ミシェル・デュトワの最終作。線がやや粗い。 1977年
メドュウサ レズシーンが見られるが、このときばかりは心の病の女主人公も人間に戻れる。 1979年
日出処の天子 長編大作であるが、物語の核はやはり厩戸王子の毛人に寄せる思慕と人間的苦悩であろう。作中、抽象的ではあるが二人のセックスシーンが垣間見られる。傷心の王子と淡水のシーンもラスト近く描かれる。 1980年
牧神の午後 ニジンスキーの伝記物語。ディアギレフとの関係はあまりに有名。 1989年
イシス 稚児愛?実は、これは日本でも盛んだった。 1987年
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親相姦まんがリスト少女まんがでは比較的古い分野。山岸風の味付けは……
スピンクス 大変な完成度を持つ作品。精神をインナーからアウターへ昇華させる。母と子。 1979年
日出処の天子 毛人と刀自古郎女の関係は、全くの山岸凉子先生のオリジナルなのであろうか?兄妹。 1980年
狐女 父と娘。 1981年
夜叉御前 薄紙を剥ぐように、暗喩されたものが種明かしされていく構成。父と娘。 1982年
蛇比礼 父と娘のパターンが比較的多い。 1985年
時じくの香の木の実 異母兄と異母妹だが、床処女であるべく巫女の座は奪われる。 1985年
月読 神話。ときに現れる天照大御神のような絶対的勝者は、大変魅力的なキャラクターである。姉と弟。 1986年
星の素白き花束の… 父と娘。童話とオーバーラップされて美しい。 1986年
緘黙の底 児童の性虐待がテーマ。重く苦しい主題。 1992年
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慰まんがリスト少女まんがでは山岸凉子の前になし!後になし!(やおい、官能系はデータなし) 
セイレーン 作者の記憶するところでは、少女まんがで初めて描かれたのはこのセイレーンである。これを描いて、「男性の読者に申し訳なかった」とコメントしている。少年。 1977年
日出処の天子
(・_・)
1980年
時じくの香の木の実 年を取るという凡愚な体。女性。 1985年
月読 豊饒の神が醸し出す、トロリと甘いお酒。 1986年
牧神の午後 ニンフに去られた牧神が一人、自己を慰める。ディアギレフとの関係はあまりに有名な実話。バレエ界ではめずらしいことではない。 1989年
肥長比売(ひながひめ) やはり入れておこうと思う。 1993年
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倫まんがリスト幸福になるのは一体だれ?
月の絹 不倫とは幾ばくかの人間を不幸にするらしい。 1987年
コスモス 父の影は薄い。父のキャラクターの容姿は最後まではっきりしなかった。 1987年
死者の家 母の成仏を阻む娘の愚かな行為。 1988年
銀壺・金鎖 キャラクターが三本軸で同時進行する珍しい試み。 1988年
蜃気楼 虫のいい男の本音。 1990年
ブルー・ロージズ 相手の男性が誠意ある人だったので、主人公は恋にやぶれても成長を遂げる。 1991年
月氷修羅 主人公の取ったラストの選択は拍手。 1992年
貴船の道 不倫の勝者と言えなくもない継母のお話。 1993年
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月経(初潮)まんがリスト古くは、手塚治虫の「奇子」、つげ義春の「紅い花」などで叙情豊かに謳われた分野
シュリンクス・パーン このページの作者の最も愛する短編の一つ。主人公は、山岸マンガの基本とも言える心優しい青年。 1976年
キメィラ モチーフとなった事件があるのかもしれないが、不明。 1984年
時じくの香の木の実 巫女が不浄のとき、お告げを聞けなくなってしまう。 1985年
ヤマトタケル 神話に名高い美夜受売の逸話。 1986年
ハトシェプスト・2 足を伝う無性から女への変革。 1996年
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ッセイまんがリスト隠れた名作が百花繚乱
ゆうれい談 名だたる少女まんが家総出演。 1973年
恐怖の甘い者一家 大傑作!砂糖入り生卵、砂糖入り納豆、砂糖がけ梅干!世界は広い……^^; 1980年
さすらいのネーム作り 喫茶店をたずねて三千里。愛猫ケイトの元気な姿が見られる。 1981年
あらら・内輪話 夢と現実が錯綜する幼児体験。 1982年
日出処の天子・楽屋裏 創作系ではないので、とりあえずエッセイまんがに。厩戸王子のお茶目な姿が見られる。 1984年
流々草花 まんが家山岸凉子誕生秘話。灰皿でカレーを食べるアシさん…せっ、世界は広い……^^; 1986年
パエトーン 作者勉強不足のため、ノーコメント。 1988年
夜の虹 虹の体験談は「日出処の天子」のエピソードに使われた様子。 1989年
中東派兵について一言 湾岸戦争当時の世相が窺われる。 1990年
ゆうれいタクシー ケイトちゃん追悼。 1992年
タイム・スリップ 題名どおり、閉じられた時の車輪の軌道。一服しましょう。 1993年
天使カード 初出誌の目次で体験談との証言あり。愛猫サビの実話らしい。 1996年
マイブーム  山岸先生バレエレッスン再開!小学校6年のとき、「シンデレラ」の主役を踊った実力派。 1997年
お散歩ネコちゃん 愛猫サビのエッセイ漫画。萩尾望都さんの3匹のネコもお散歩するらしい。 1999年
瀕死の発表会 ギプスをははめると、その部分は風呂に入ることができません。足首にビニル袋などをまきつけ、濡れないように足を高く掲げて湯船につかります。
そうして約1ヶ月、洗われることなく過ごした皮膚は、適度の湿度でふやけて白くなっていきます。晴れてギプスがはずれた日には、待ってましたとばかりに皮膚の表面が外気に触れ、歓喜の雄叫びのごとく乾燥していきます。ニオウさんの焼いたパイ皮のように表面の皮はがびがび、剥こうとするとこの上なく素直にぱりぱりとはがれ落ちる快感は、それまでの苦痛の日々を瞬時に忘れさせ、あなたをめくるめく陶酔の世界に導いてくれます。
2004年
バレエ体験モロモロnew! 「コールドのはてまでが愛おしい!」全く同感です。つーかコールド好き(>管理人)うまくできてるもので、主役が今ひとつ好みでないときは、コールドがやけに美しかったりもする。(2007年10月記) 2007年
Ballet Studio拝見new! はい、首藤康之さんのことが書きたくて、ひっそりこのページページをupしてます。
彼の存在を知ったのは、もう10年以上も前の東京バレエ団のテレビ放送の「M」です。聖セヴァスチャン役で、腰にわずかの布きれを巻き付けていた美しきダンサーでした。恵まれた容姿にもかかわらず、一見したところ、気軽に人を寄せ付けない孤高の魂が宿りついたような、どこか冷たい印象を受けました。そして、それこそが芸術が彼を選んだ勲章のようにさえも感じました。

貧困なボキャブラリに忸怩たる思いがしますが、言わせてください。彼、超かっこい〜僕は、ふつうの幸福なんていらない、家族を愛したり、家族に愛されたり、会社で昇進したり、そんな幸福を追求することは、僕はいい。僕にはノーだ。それよりも、舞台が僕をとらえた。舞台が僕を放さない。芸術が僕を愛撫する。僕は喜悦の表情を隠せない。舞台とともに放出するエクスタシー。芸術と淫し、痙攣し、収縮し、遠のいていく幸福は愛された者の特権だ。そしてそれを享受するのは・・・舞台から客席を見る僕だ。

ちなみに、この「M」死の役で、ちらっと漫画内に登場する小林十市さんも出演されています。(「十市」、山岸ファンは「といち」と読みたくなるけれど、「じゅういち」です)(2007年10月記)
2007年
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ランツ・リスト言うと思ったでしょう^^; 
                                                  
 カテゴライズの夜は更けて、東の空がほんのりと白んできました・・・ 
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