岸凉子バレエ劇場第4幕 舞姫テレプシコーラ第4巻

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このページは、管理人が勝手に作った「舞姫テレプシコーラ4」の脚注です。
はっきり言って何の役にも立ちませんが、「舞姫テレプシコーラ」を読んで、バレエに興味を持った方の参考になればなぁなんて思ったわけでは全然なくて、単なる独りよがりです^^;
5P どういうことよ これは! なんだってあの子が踊らないのよ
み、美智子先生、テンションが上がってますね。
この児童の部は、出場者の弟妹が会場で見ていることがよくあるのですが、ちょっとでも子どもの泣き声がしたりすると、すかさず場内に注意の放送が流れます。美智子先生、あのままわめき続けていたら、♪赤いカードで ご退場〜
7P えてして プロのバレリーナは 若い頃無理して踊ったりするから
「若いころは技術を追うのに一生懸命で バレエの情緒性を理解できるようになった今は もう体がいうことをきかないとはね。」これは、「アラベスク」オリガ先生のお言葉。

体を酷使するバレエは、ある意味、プロのスポーツ選手と同じです。一般に、バレリーナは二十代半ばころからテクニックと表現力の絶頂期を迎えると思われます。女性としての情緒、叙情性、情景を体と精神で表現できるようになるころ、残酷なことに、技術と体力は少しずつ衰え始めるのです。昨日できたことが、今日はできなくなるのです。テクニックが衰え始めたときこそが、ある意味、本当のバレリーナとしての勝負かもしれません。
11P 1位がひとり 2位がふたり 3位が3人と計6人が入賞できるんです
この順位付けは、NBA全国バレエコンクールというコンクールと同じ形式です。このコンクールは、埼玉全国舞踊コンクールほど規模は大きくなく、歴史も浅いのですが、上位入賞者のレベルは同程度だと思われます。
21P 10代で海外に出てしまったので・・・日本のバレエはまだまだ見よう見まねの時代だったから
美智子先生のお年は分かりませんが、一般的には1974年のヴァルナ国際コンクールで日本人が1位になってから、やっと日本のバレエが世界に追いついたと言われています。そして平成の世、世界中の有名バレエ団で日本人が活躍しています。では、なぜ日本人は外国へ出ていってしまうのでしょう?

もちろん、それぞれの理由がありますが、自己研鑽のため、そして職業舞踊手となるためというのが主な理由と思われます。
意外に知られていないことかもしれませんが、日本では厳密な意味で、バレリーナという職業はありません。つまり、バレエを踊ることに対して、お給料を払うというシステムのバレエ団が存在しないのです。これは、バレエの歴史が欧米諸国に比べ、まだまだ浅いこと、国家の支援が全くないこと、舞踊手を育成する機関がすべて習い事から発生すること、つまり、国をあげて舞踊手を育てる機関(学校)がないこと、バレエ専用の劇場がないこと、したがって、劇場専属のオーケストラもない、そしてバレエを鑑賞するお客さんがまだまだ少ないことなどなど、バレエダンサーという職業が成り立たない理由は枚挙にいとまがありません。それにもかかわらず、世界のレベルに達する舞踊手が育つこの日本という国は、実はとても器用で優秀で、経済的にも恵まれていると思われます。

美智子先生が10代で海外に出てしまったという設定ですが、「舞姫テレプシコーラ」の世界では、美智子先生が一番初めに世界のレベルに追いついた日本人バレリーナなのでしょう。

この「海外」というのは、どうやらアメリカらしい。(「舞姫テレプシコーラ」第2巻62Pより)
21P でもその一度が忘れられなかったわ
これは、「白鳥の湖」第二幕のオデット姫です。どうやら、貝塚先生は須藤美智子の「白鳥の湖」公演を見たご様子。また、呆けた美智子先生が、バスや布団の中で夢想するのは、いつもこの「白鳥の湖」。どうやら、大変に思い入れの深い演目らしい。
24P あたら才能のある子を…
2002年、日韓共催でサッカーのワールドカップが開かれました。期間中、毎日といっていいほど、新聞紙面には関連記事が掲載されました。中で、貧しさからの脱却のためにサッカーを始めたというブラジル人の記事が私の目にとまりました。貧しさからの脱却、つまりサッカーは貧しくても、始めることが可能なのか。

残念ながら、現在の日本の習い事として始めるバレエは、経済的負担が大きいことは否めません。何十人もの生徒が一度に踊ることのできるフロアなど、借りるのも建てるのもかなりの費用がかかります。これは、もちろん、生徒のお月謝に影響します。加えて、発表会は会場、衣装の賃貸、音響、美術、設備、メイクなどなど、たった1回のステージのために莫大な費用と人件費がかかるのです。もちろん、その負担は生徒たちのご両親から出ます。バレエの先生方にもご両親方にも頭の痛い問題かもしれません。

才能のある子を、余りお金がかからないように育てる機関というものがあったら・・・。
32P おめでとう 千花ちゃん 2位の1なんてすごいね
ひとみちゃんの印象が、コンクールのときと全然違うと思った方はいませんか?

実は、私、このひとみちゃんには毎回非常にリアリティを感じております。小学校の高学年の子が、バレエのチュチュを着てシニョンを結ってメイクして、バリエーションなどを踊ったとしたら、もう年齢不詳です。技術が高ければ高いほど、大人と変わりなく見えます。そして、メイクをとって、普段着になった姿を見ると、えっ、この子があれを踊った子?こんな子どもなの〜??と驚くことがよくあるのです。

このような印象は、中学生では更に顕著になります。身長は大人と変わらなくなり、テクニック的にも十代半ばには一応の完成を見ます。そんな子の素顔を見ると、余りにあどけない少女なのでびっくりすることもよくあることです。

大変言いづらいことですが、あえて書きます。
ひとみちゃん桜子ちゃんのように、素直に「おめでとう」「また来年挑戦するから」との前向きな姿勢は大変立派です。ところが現実では、同じ教室内で、決勝に残った子と残れなかった子に分かれたりすると、残れなかった子がいたたまれなくなって、教室を変えてしまったり、バレエをやめてしまったりすることもよくあることなのです。
習い事である以上、いつかバレエをやめる日が来るのは仕方ないことなのですが、教室を変えてしまうというのはいかがなものでしょうか。

何か、その行為の裏には指導がよくなかったのだという、責任転嫁が含まれていませんか。
教室を変えるのはもちろん自由です。でも、変わった先で、前の教室を批判することは絶対やめましょう、お母様方。
34P インターネットに書き込みが…
「インターネットに書き込みが…」というのは、web上の掲示板のことでしょうか?
とすると、いわゆる本部のホームページに掲示板があって、そこに千花ちゃんに対する誹謗中傷が投稿されたといういうことかな?
明らかに個人を特定できる誹謗中傷は、管理人が即刻削除するのが掲示板運営の鉄則ですが、管理人の応対が遅れたのでしょうか。それとも、保存されて、どこか別のところにupされたのかな。(中学生でも、できる子は簡単にやってしまうだろう)

いずれにせよ、当「山岸凉子のカテゴライズの夜は更けて…」には掲示板がありませんので、桜子ちゃんが心配している内容は当サイトのものではありません。あしからず。
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37P 東京新聞のコンクールに出るらしいよ
東京新聞主催全国舞踊コンクール、2002年度で59回目を迎えた老舗のコンクールです。レベルも、埼玉全国バレエコンクールよりかなり高いです。東京にて、毎年3月に予選、4月に本戦が行われます。
37P そこ!うしろに隠れていてもわかるぞ
鳥山征一先生・・この頭に巻いてるバンダナ(かな?)は、某有名バレエ団の某氏を思い出しますね。なんて、意地悪な表現は、普段バレエを見ない人にはさっぱり分からないと思いますので、名前、書いちゃます。森○洋子さんの旦那さんの清○哲太郎さんのような頭ですね。
鳥山先生アルノ先生の通訳もするようだが、やはりジェスチャーも同時通訳だろうか。
40P 二人とも群馬県のN市から新幹線で通ってるから
群馬県でN市といえば、沼田市でしょうか?全く関係ありませんが、管理人は所用で先週(2002年8月3日)沼田市へ行きました。沼田インターチェンジの近くのセブンイレブンで、お昼ご飯におむすびを買いました。いえ、ただ、それだけなんですけど・・
43P タッタッタッ 五嶋寛子先生だよ
インパクトの強いキャラクター登場です。
余りに当たり前のことなので、逆に思いつきにくいことかもしれませんが、バレエの先生は、もちろん元はバレエの生徒でした。しかも、バレエ教室において、とんでもない優等生であったことは想像にかたくありません。

習い事としてのバレエは、学年が進むにつれ続けていくことが困難になります。
まず、上達するにつれ、より多くのレッスンを受けることが望ましくなります。トゥシューズクラスになったら、週3回はレッスンしなければ、とてもトゥシューズを履いて踊るには至らないでしょう。週1回のレッスンでは立つだけでもやっとです。
また、多くのレッスンを受けることはそれだけ経済的負担にもなります。上達すれば、教室の発表会だけではなく、バレエ教室の横のつながりの公演に出演することもあります。当然、衣装代、参加費用もかかります。チケットのノルマもあるかもしれません。
また、中学生になると、部活動や勉強との板挟みになり、バレエを断念することもよくある話です。
メンタルな要因として、残念なことに限界を感じてやめてしまうことも多いです。単純に、子どもがもう嫌だっていうからとやめていく親子は、言い換えれば限界を感じたということです。(注:バレエ教室は、なぜか母と子でワンセットです)

そんな中で、バレエをずっと続けて、しかもバレエ団の講師になるまでというのは、日本においてはバレエで成功したといっても過言ではありません。

五嶋先生は、多分、五嶋先生のやるように指導され、そしてそれに十分応えて、バレリーナとして成功した部類にいるのでしょう。したがって、いわゆるできない子の気持ちは理解できないし、しようともしません。まして、できない子をフォローするつもりも全くないようです。先生のきつい叱責をプラスにとらえて、より一層努力する子でないと、厳しいバレエ世界に生き残れないのです。

もし、五嶋先生が自分が経営する教室を持っていたら、少数精鋭の教室にするか、もしくは能力別にはっきりとクラス分けして運営することでしょう。このような厳しいレッスンでも、コンクールなどで実績が残ると、生徒はかなり遠くからでも集まってきます。
54P トゥシューズはいて
バレエといえば、トゥシューズというくらい、少女たちの憧れのまとですが、意外に知られていない実像をここでちょっとレクチャーしてみようと思います。(えらそ〜)

まず、トゥシューズは右も左もありません。最初に右にはけばそれが右足用です。人によっては、左右を適宣入れ替えて両方で履いて、くせをつけない人もいるそうです。足先にパッド(いろいろありますが、主にウレタン製のものが多い)をはめてからつけます。見た目にはかなりきつい感じちょうどいいようです。新しいトゥシューズは、底面の皮部分を十分に反らせて、足の甲が出やすいようにしておくといいそうです。りぼんは適当な長さで切って、切れ端部分をライターであぶると、糸がほつれません。
トゥシューズは消耗品です。バレリーナは常に何足も常備しているようですが、バレエを習っている少女たちは、そこまでやる人は少なく、大抵は発表会やコンクールの前に履きならし、あとはサイズが合わなくなったら、適時買い換えるようです。

ここで、五嶋先生「トゥシューズはいて」と言っていますが、バレエはいかなる場合もいきなりトゥシューズで踊り始めることはありません。まずバレエシューズでストレッチ、バーレッスンをして、体をほぐしてからセンターレッスンへと、だんだん運動量の多いエクササイズになります。

なお、トゥシューズは数年のレッスンを経てから、初めて先生からお許しが出るものです。それでも、日本では比較的早く履かせてくれるそうですが、これはバレエレスナーにより、千差万別の考えがあるものなので、一概に早いがいい、遅いがいいと言い切れるものではありません。日本人は腰が強いから、早く履いても大丈夫という考えもありますし、プロのダンサーになるのでなければ、一生トゥシューズなど履かないほうがいいという究極の意見まであります。また、個人差があるのは、言うまでもないことです。

バレエ母たちが、うちの子は○歳でトゥシューズ履いたと自慢しあうのは愚の骨頂です。(と一言多い管理人)
55P 五嶋先生ね 見込みのある生徒にはよく注意するんだよ
厳しく叱られると落ち込むし、何にも言われないと、無視されてる?と不安になるバレエ少女たち。(&その母たち)
バレエという習い事は、遠方から通ってくる生徒さんも多いので、車で送ってきたお母さんがレッスンをずっと見学していることも多いのですが、レッスン中、先生が子どもの体を触ってポーズを直してあげると、見学しているお母様方は大変喜びます。ひどくなると、だれの体に何回触ったかを表にして、今日は○○ちゃんに一番触ったわ〜キーッ!!というバレエ母もいますというのは、全くの冗談です、信じないでネ^^;
57P 夏の短期留学とはいえ生徒の面倒をみるの大変でしょう
このように、夏休みなどに海外のバレエ学校へ、短期間留学するのは今や珍しいことではありません。先生クラスの方も常に精進を怠らず、国内をベースにしながらも、海外へ短期間のバレエレッスンへ赴くこともよくあることです。
この短期留学を舞台にしたバレエ漫画に、萩尾望都さんの「フラワー・フェスティバル」があります。
63P どれどれ これが噂の掲示板か はじめて見るわ
コンクールに上位入賞するような子たちは、年間を通していろいろなコンクールに出場しているので、ちょっとした業界の有名人です。多分、友達といえないまでも、母も子も顔見知りでしょう。
しかし、プチ有名人とはいえ、普段はみんな普通の小学生や中学生です。いかなる掲示板においても、本名をさらすのはいかがなものでしょうか。
埼玉全国バレエコンクールの上位入賞者は、ホームページに名前や顔写真、受賞作の動画も掲載されます。これは公式のものなので、本人と保護者からの承諾があったものと思われます。

しかし、このコマ、背景から五嶋先生の自宅と思われますが、先生、目的の掲示板をすぐ見つけるってすごいですね^^;
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今月のバレエ用語(ダ・ヴィンチ2002年9月号)
舞台が本部へ移ったため、今月はバレエ用語満載です。百聞は一見にしかず、動画でお見せできれば一番いいのですが、当然のごとくデータファイルがありません。つたない説明ですが、ごかんべんを。
グランジュテ 注釈にあるように、「跳躍」のことです。ジュニアレベルでは、高く飛ぶよりも、空中の姿勢に重きを置いたほうがよい。開脚した足の甲が、空中でもくっきり出ていると美しい。
シャッセ 次のパへ移るため、すり足で助走すること。なんていってもわかりづらいですね^^;
ピルエット 何度も出てきてますね。こまのようにくるくる回るパです。回るパは足に注目しがちですが、腕の遠心力もつかいます。一般に、習い事レベルでは、ひじが曲がりすぎてる子が多い。
アンシェヌマン いろいろなパを組み合わせて、音楽に合わせて踊ることです。大抵の場合、レッスンの最後に行います。
パッセ 46Pで千花ちゃんのとっているポーズです。
バランス ここでいうバランスとは、ポアントでルティレのポーズをできるだけ長く続けることです。
ルティレ 5秒 ふう バカ!7秒も立ってない ばん!パッセとルティレはほとんど同義で使われています。
アティテュード 47ページの上段のコマの真ん中のポーズのように、上げた足を曲げているポーズ。上げている足の膝、つま先は同じ高さをキープしなければならない。
アロンジェ すいません、初めて知った言葉デス^^ゞ外向きに手を上げることかしら?
アラベスク 片脚でつま先立ち、一方の足と両腕を同時にのばすバレエにおいてもっとも美しいポーズ
あれ?どっかで聞いた言葉・・
センター センターレッスンのことです。バーを離れてフロアへ移動、回るパなど難度が高くなります。
アダージョ 音楽用語ですが、バレエではアダージョの音楽に合わせて踊ること、またはその踊りそのもののことです。ゆったりした楽曲。
フォンジュ 48P、五嶋先生のように、片脚でプリエすること。プリエとは、膝を曲げること。バレエの基本中の基本。
ルルベ この場合のルルベは、五嶋先生のように、床に右足の裏が全面ついている状態から、ゆっくり膝をまげ(フォンジュ)そのまま膝を伸ばし、かかとを床から離してつま先立ちすること。六花ちゃんはこのときバレエシューズなので、ポアントで立つことは要求されていない。(これは相当高度)
ロンド・ジャンブ ROND DE JAMBEです。JUMPではないっす。足を横に上げ、膝を曲げた足のつま先で半円を描く動きです。有名な32回転も、このロンド・ジャンブが行われます。
プリエ 両膝を曲げること。バーレッスンでは、1番ポジションの次にくる基本の動きです。
トンベ 次のパに移るときのスキップのような助走のこと。
アントールナン 「アントールナル」とあるが、これは多分誤植。アントールナンとはEN TOURNANTと綴り、「回転して」という意味です。特に、パの名称ではありません。
アン・ドゥオール 回転技のときは外回りという意味。つまり右回りのこと。ここで五嶋先生が言っている「アン・ドゥオールにして!!」というのは、足を開けという意味です。完璧なアン・ドォールは、股関節から開いています。
エシャペ 5番から交差して、2番へと繰り返すこと。2番ポジションはポアント。足の位置の1番から5番は、そのうち図説します。今回はご容赦。
シソンヌ・サンプル 5番から両足で踏み切って真上へ跳び、片脚で着地するパです。
シソンヌ・フェルメ 5番から両足で踏み切って前方へ跳び、片脚で着地するパです。
バロネ BALLONE=BALOON、風船のことらしいです。片脚をけり出してジャンプするパ。
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66P 地下鉄O線
都営大江戸線で、青山一丁目下車でしょうか。
72P 背の低い男はデジレ王子やジークフリートを踊れない!
うーん、踊れないわけではないんです。ただ、お相手のプリマが限られてしまうんです。言ってしまえば、K川T也さんは、お相手のダンサーがいつもいつも小柄な方ですよね。ダンサーを追うバレエの見方をするのであれば、それでもいいんです。ただし、相手を選んでしまうダンサーというのは、それだけ表現が狭まる危惧もありますので、演目を見る、例えば「白鳥の湖」を見る、「ジゼル」を見るという見方の観衆には、少し不安が残るかもしれません。K川さん、もうキャラクターは踊らないのかな〜彼のブロンズを生で見たかったな〜
78P おまえこそ明日の王子さまだ
>我が子にピアノを習わせてるお母様方へ
上記の鳥山先生の言のピアノヴァージョンです。「今日のバイエルが明日のショパンになる〜!」
79P  ジョジョ〜ン  (〃`へ´ )
涙の擬態語もすごいけど、拓人君(〃 `へ´)こういうお顔も気になる。
85P 年子といっても六花ちゃんとは1年と9ヶ月も違うのに
はい、明るい家族計画です。この計画性はアーシャにも見習ってほしいですね〜
働く女性にとっては、出産、育児は人生の大きな転換期です。また、産むことを選択した女性には、一人っ子にするか兄弟姉妹が欲しいかどうかという、さらなる選択も増えます。

子供は産まれてから数年すると、幼稚園なり小学校なりの団体生活をおくるようになります。しかし、それまでの数年間が働く母親にはつらい、つらすぎる育児期間です。保育園に預けるにしても、送り迎えの問題もありますし、子供が病気をした場合は保育園はお休み、当然、看病のため母親も仕事を休まねばなりません。周囲が、子供を保育園に預けてかわいそうなどとほざいて、母親を苦しめる精神的葛藤、などなど働きながら子供を育てるということは、精神的にも肉体的にも大変な負担を伴うものです。

兄弟姉妹の年が近い場合は、母親が束縛される期間が短くて済むという利点があります。ただし、育児は相当厳しいものになります。篠原家では、お父さんとお母さんが力を合わせて、育児をしたのでしょう。(今現在もそうですね。)
88P 4羽の白鳥を一度も踊ったことないし
いや〜ん、4羽をふられてしまった。管理人、暴走しそうで恐い^^;(といいつつ、すでに、ギアはトップに入ってたりして)

バレエ教室の発表会で「白鳥の湖」なんて演目が決まると、教室はもう戦場です。地雷があちこちに埋め込まれます。斥候が暗躍します。これ、子供が情報をもたらす場合、少女斥候です、まさに僕の村は戦場だったです。
母親たちは悪魔ロットバルトに身も心も売り渡してしまいます。メフィストフェレスです。(混乱)
母親たちのお目当てはオデットではないのですね、これが。なぜなら、オデット=オディールは素人の踊るようなものではないので、大抵先生クラスか、生徒が踊るにしても、バレリーナを目指してるような超超エリートが踊るものなのです。

では、メフィストフェレスな母親たちは何を競っているのか?そう、4羽です。あのファゴットで♪ブンチャブンチャと始まる有名な4羽の白鳥の踊りです。
あれを我が子に踊らせたくて、母親たちは妖怪世界を跳梁跋扈するのです。しかし、ポストは4つ・・・
なぞは4つ、生はひとつ(またまた混乱してます)

何故、4羽はそれほど魅力なのでしょうか?
それは、有名だからです。バレエを全く見ない人でも知ってる有名な場面だからです。
バレエを子どもに習わせているお母さん方さえ、バレエの演目をあまり知らないのが現状です。王子とオデットのアダージョなど、あくびをかみ殺しているのが見て取れます。
そういうところへ、あの有名な♪ブンチャブンチャが流れると、目が覚めます。おお、これ知ってると、みな、舞台を注目します。それゆえ、バレエ母たちは、4羽の白鳥生け捕り作戦に粉骨砕身します。
って、別に何をするわけでもないけど(4羽妖精ギプスなんてつけてたら尊敬するんだけどね)

そうして配役が発表されます。ここからなのです、恐いのは!
この4羽、そのバレエ教室の期待されてる子たちと言ってしまいましょう^^;
年齢的には、トゥシューズをはいてから数年たった小学高学年から高校生くらいまでにまたがると思いますが、小学高学年が4羽を踊ると、中学生の親たちがおもしろくない。中学生が4羽を踊ると、高校生を差し置いてと、高校生本人もその親もおもしろくない。ねちねち〜ねちねち〜

4羽の白鳥の踊りは技術的にとても難しい踊りですが、特徴的なので、何となく形になってしまう。おまけに有名な音楽に有名な振り付け、完成度が違うだけで、有名バレエ団とほとんど同じ振り付けなのです。それゆえ、会場から起こる拍手もひときわ大きい。目立つ!目立つ!目立つ!(客席のお母さん、涙を流さんばかりに感激!)

こういう水面下の戦いを知ってか、知らずか、今日も湖の夜が明けます・・・♪ちゃ〜らららら ら〜らら〜
88P 残念ながらそこまでの実力はなかったのよ
か、金子先生、実力云々より、その優しすぎる性格ですよ、プリマになれないのは・・・^^;
88P ミルタは五嶋先生の当たり役よね
バレエ「ジゼル」の2幕は幻想的な幽玄世界、まさに死後の世界を謳った美しい情景です。
処女のまま死んでしまったうら若い女性たちが、ウィリーという精霊に姿を変え、夜な夜な墓場で運動会じゃなかった、踊りまくります。♪楽しいな〜楽しいな〜その精霊たちの仕切役がミルタという女王様です。管理人は、ロシア人バレリーナのチェルノブロフキナのミルタが大好きです*^^*
五嶋先生のポーズは、ジゼルが「わてのごっつういい人やさかい、かんにんな」と、愛しい(ひとときの元)恋人を殺さないでと頼んだところ、「あかん!」と突っぱねたポーズです。このポーズの似合う人がミルタにもっともふさわしいダンサーでしょう。
91P アラベスク・パンシェ
空美ちゃんのポーズをパンシェといいます。これはアラベスクから、そのまま足を上方に持っていきます。もっとも美しいパンシェは、もうほとんど床面と垂直になります。空美ちゃんはレオタードですが、ロマンチックチュチュでこのポーズをとると、スカートのフレアがたいそう美しいです。
96P ちなみにフィリップは僕
(ダ・ヴィンチ掲載時は、フィリップでした。単行本では、フリッツになっています。)
すいません、管理人は、フィリップってだれ?という状態です^^ゞクララに意地悪する男の子のことかなぁ。
バレエ「くるみ割り人形」は、バレエ団によって、まったく演出が異なります。公演ごとに異なるといっても過言ではありません。千花ちゃんのクララ役は単なる狂言師的な役割で、マイムで終わってしまうような役のときもあれば、王子とグラン・パ・ド・ドゥまで踊ってしまう版もあります。本当に多彩で楽しい舞台です。
この「くるみ割り人形」は、音楽にコーラスが入る場面も入ります。おかしの国の音楽もすばらしいですよ。♪
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衣装直しワンポイント講座

発表会などで、先生から衣装を渡されて、サイズが大きかった場合は、
自分で直しましょう。
「先生〜衣装が大きいので替えてくださ〜い」などと言わないように。
もちろん、ぴったり合う衣装をいただけるにこしたことはないのですが、
子供たち1人1人、体型は違います。先生方はお母さんが手直しすることを
前提に、衣装を配布すると思ったほうがよいです。もちろん、先生から、絶対、
手直ししたり、針や糸を通さないようにと言われたら、それにしたがいましょう。

右図
で囲んだ部分には、脇の内側に千鳥掛けをして、そこにゴムを通してあります。
脇がぶかぶかのときは、このように直します。

部分は3センチぐらい中に縫い込んであります。胴部分が長いときは、
腰部分の縫い目を中に織り込んで、調節します。

衣装はお母様方が思っているより、少しばかりきつめに仕上げましょう。
なお、本番のときは、背中を目立たない糸で縫いつけると、決してはずれません。
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2P 表紙
(ダ・ヴィンチ2002年12月号の「舞姫テレプシコーラ」の表紙は、単行本4巻の2ページのイラストでした。)
これは、頭のてっぺんの髪飾りから、多分カルメンだと思います。
101P マイム…演技こそがバレリーナの神髄よ
管理人は、バレエにおいて欧米礼賛する気は全くありません。日本人のバレエも大好きです。しかし、日本人がちょっとかなわないなと思うのはこの「演技」です。体全体で役者のように踊るダンサーは、どうも内向的な日本人には少ないように思われます。まして、マイムとなると、顔立ちがはっきりして、表情豊かで振りの大きな欧米人には、どうしてもかなわない分野かな・・・この演技という点で、管理人がもっとも称賛する日本人バレリーナは下村由理恵さんです*^^*
104P 六花は出ないのかな? プロの公演だもの無理無理
山岸先生「黒鳥」という作品の中に「幸運がこなかったというだけで不幸になる」という表現があります。
物語はこの後、小学生の六花ちゃんにはつらい展開になります。しかし、それは六花ちゃんが本部へレッスンに通うにようになったからこそ起きたいゆわる「不幸」です。本部に来ることがなければ出会うことのなかった「不幸」です。が、本部へレッスンに来ることができるようになったことは、六花ちゃんにとっては埼玉バレコンの成功で起こった「幸運」なのです。「幸運」ゆえに「不幸」が来たのです。こんな理屈っぽいこと、小学生に言ってもなあ^^ゞ
107P ネズミ役でも出演できたらな〜はあと
このネズミ役、いわゆるクラシックバレエの基本のパを踏襲した踊りではありません。全身ネズミ色のスーツに尻尾がついて、頭にはネズミ様のかぶり物。床に四つん這いになったり、尻尾を持って振り回したり、主に兵隊との戦いのマイムっぽい振り付けです。
し、しかし、発表会ならともかく、バレエ団公演ではこのような役でも、各バレエ教室の小さなエリートたちです。どんな踊りでも真剣です。子供らしいがんばりで、とても微笑ましいです。がんばれ〜!
なお、ワイノーネン版では、男性ダンサーの群舞なので迫力があります。夜の沈黙の広間に集まるネズミの群の禍々しさなど、大人の舞踊手ならではの味わいです。
110P ネズミがなによ あんなの誰でも踊れるわよ
そ、その誰でも踊れる群舞に六花ちゃんは出られないんだよ〜よよよ(涙)
一生懸命なぐさめてる千花ちゃんです。
実は管理人はもう随分前、小○紀子バレエシアターの「くるみ割り人形」を観たことがあるのですが、一番心に残ったのがクララでもこんぺい糖でもない、これが兵隊さんたちなんですね。ネズミとの戦いのシーンなのですが。この公演で、完成された子供の群舞というものに初めて触れたと、感慨深かったです。こういう人間もいるので、ネズミといえどもあなどれないですよ、千花ちゃん。
111P わたし 黄菜ちゃんには負けてないつもりだもん キッ、
はい、黄菜ちゃんは黄菜ちゃんで、六花ちゃんがネズミに出られなくて、あたしが公演に出るのは実力よ〜!と思ってますね〜それどころか、藤田物産の社長の奥様、「な、なんでうちの黄菜ちゃんがクララじゃないの〜?よっしゃー!こうなりゃ、今年のチケットの売れ残り、全部買い取って藤田の一族に売りつけたる!来年は・・ウッシッシ!
この物語はすべてフィクションです。
112P でも子供にこんな大人の駆け引きは話せない
はい、話しちゃいけません。うちの●子ちゃんがはじっこで、うちより後に入った▲子ちゃんが真ん中で踊るのは、きっと、お歳暮の額がうちより多かったからだわ。キーッ!お中元は、絶対▲子ちゃんより多く出すわよー!
役員の子は、いつもいい役踊れていいわね〜■子ちゃんはいつも先生の公演のチケット、いっぱい買ってるからね〜◆子ちゃんは先生のお誕生日にバラの花束送ったのよ〜いいかげんにせい!!>バレエ母
112P これは貝塚先生のご配慮かも・・・
そ、そう?管理人、バレエの大先生が、そんなチケットのノルマを考慮するとは思えないけど(暴言)
六花ちゃんを本部に呼んだのは貝塚先生の一存なので、人数に制限があるとはいえ、ネズミ役くらい1人、2人、幾らでも振り付けに邪魔にならない程度に増やしたり減らしたりできると思うのですが。衣装の数の制限があったのかな?
それを考えると、わざわざ貝塚先生が本部に呼んだにもかかわらず、六花ちゃんがネズミ役から外されたのは、まあ、チケットの持ち分の負担を減らそうとご高配あそばしたというのも、それなりに信憑性はありますが。

でも、篠原バレエ教室は金子先生を雇うほど繁盛しているので、教室にバーンとくるみ割り人形の公演のポスターを張り付けて、チケット予約受付中なんて書いておくと、生徒さんがチケットを買ってくれるんじゃないかな。しかも、篠原バレエ教室には篠原バレエ教室の藤田物産の黄菜ちゃんみたいな子がいるはずなので、売れ残りのチケットを全部買い取ってくれて、来年の篠原バレエ教室の発表会は・・ウッシ(以下自粛)
113P その発表会も2年に1度だし
発表会は教室によっていろいろですが、年に1回、1年半に1回、2年に1回というのが標準ペースだと思います。
バレエというと華やかなイメージですが、レッスン自体はバーレッスン、センター、アンシェヌマンを永久に繰り返す単調といえば単調なものです。しかも、美しいプリエをかもすまでには、何回も何百回も、何千回も、何万回ものレッスンの集積が必要なのです。
そんなこと言ったって、フリフリドレスに憧れてバレエを始めたお嬢様やお母様方には通じません。要するに、レッスンだけでは間が持たないのです、子供をバレエに引き留めておくには^^;
また、発表会は日常にハレとケを添える引き締めにもなります。舞台で踊ることは、人前で何かをやるという貴重な経験になって、いつの日かバレエをやめてしまっても、その後の人生にきっと役立つでしょう。
(バレエ母も当時の戦闘を懐かしみ、笑って肩を組める日が来るかも??それはそれで恐かったりして^^;)

発表会の振り付けは、多くの教室が半年ぐらい前から、早いところでは1年前から始めます。
発表会の間隔が長い教室では振り付けにも長い時間が取れます。しかし、振り付けに長い時間をかけると、途中入会の子が入ってすぐ発表会の振り付けになってしまうのもちょっとだし、かといって発表会に出ないのも子供がかわいそう・・とお母様たちは考えます。

発表会が1年に1回という教室は、もうしょっちゅう発表会をやってるような感覚に陥ります。前年と比べて特に進歩したようにも思えないし・・また、一番のネックは発表会費用でしょうね。発表会のビデオ、パネル、写真がどんどんたまっていきます。

また、学年が進んで、技術的にも向上すると、教室の先生の所属するバレエ団体の公演に出たり、地元での外国バレエ団公演の前座で踊ったり、子役で出演したりすることもあるかもしれません。もうこうなると、年から年中舞台に出てるようなものです。

バレエ教室を選ぶときは、何事もいい方向に考えましょう。舞台にいっぱい立ててうれしい〜、発表会は少ないけど、基礎をみっちりやってくれるから、ここはいいバレエ教室だわ〜、できたばかりの教室で発表会がまだないけど、経済的でいいわ〜というように。とにかく、自分の教室、自分の先生を好きになりましょう。

ど〜してもだめだったら、とっとと教室を替わりましょう。ただし、前の教室の悪口は言わないほうがいいですよ。
117P 「帰っていいよ」じゃなくて「帰ってね」なんだよ(涙)
六花ちゃん、読解力ありますね。
こういう場合、指導者としてはやはりレッスンを見学させるべきでしょうね。レッスン中に配役が変わるのもよくあることだし、だれかがお休みしたとき、お休みの子のパートに入ってもらうと全体の構成が分かりやすくなりますし。
またまた、ここで萩尾望都さんのバレエ漫画「フラワーフェスティバル」を引き合いに出してしまいますが、役を下ろされた主人公のセリフです。

いつかまたチャンスが来る そのときのためにみっちり練習しよう
練習の時間ならいくらでもある (抜粋)

すべてのシチュエーションに対応できる力強い考えです。
123P 千花ちゃん ポアントで歩くだけできれい
千花ちゃんたちの踊りは、クリスマスツリーを囲んで踊ってるシーンです。音楽は有名な行進曲。
127P くるみ割人形の代わりのぬいぐるみ
このように、レッスンを初めて間もないころは、小道具にいろんなものを代用します。ボールペンを持ったり、タオルを巻いたものを持ったり。白鳥の湖の六カ国のお姫様の踊りでは、よくおやじさんがぱたぱた仰いでる扇子を使ったりもします。
そうそう、やはり白鳥の湖の盃の踊りでは、先生が生徒さんにアイスクリームの空容器を持ってこさせることもあります。(コーン型ね、カップじゃないよ)
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カテゴライズバレエ団(この人のこれが見たい編)
く る み 割 り 人 形
第1幕
第2場<クララの家の客間>
クララ 篠原千花 千花ちゃんのクララのパ・ド・ドゥ、見たいっす!
フリッツ 佐藤大地 やっぱ、フィリップって、フリッツのことですよね?
父親 須藤美智子 いや〜、ただ単に杖ついてるから・・
召使い 須藤艶子 やっぱ、この人ってこういう役・・
クララの友達 ひとみちゃん
桜子ちゃん
そのままやんけ。
ドロッセルマイヤー アルノ先生 マイム多用の役は、やはり欧米人には負ける・・
ギゴーニュおばさん 貝塚先生 スカートの中から出てくるのは、本部のモブの子たち。

第7場<雪の国>
雪の女王 五嶋寛子先生 やっぱりこの人か。

第2幕
第3場<お菓子の国>
コーヒーの精 金子先生 背の高い金子先生には、ぜひアラビアの踊りのリーダーを。
コーヒーの湯気のゆらめきを感じる官能的な踊りであります。
お茶の精 須藤空美 ブルーバードを踊りこなす空美ちゃんには、うってつけ!
その回転、脚力、ジュテの高さで観客を魅了するでしょう!!
トレパック 鳥山征一 背が低いと重心も低いので、こういう踊りは得意なのさ!
芦笛の踊り 篠原六花
佐藤拓人
藤田黄菜
六花ちゃんには、マリンスキー劇場の芦笛のパ・ド・トロアを!
あまりのかわいらしさに、黄菜ちゃんのお母さんもこれなら大満足〜!
やっぱし、うちの黄菜ちゃんが一番かわゆいわ〜
(藤田物産社長奥様談)
金平糖の精 お好きなプリマをどうぞ
王子 平沢徹也 ロイヤルからのゲストプリンシパルです。

木靴の踊り 須藤英一 なぜか、英一さん、くるみ割りもにかかわらず、「リーズの結婚」の踊りを披露。酔っぱらってんのか?

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134P 県内S付属でもいいから頑張ってみなさい
県内のS付属って、どこでしょうね。思いつくのは埼玉大学付属しかないけど、ここは国立だし、小学校からの付属上がりが大多数を占めるので、中学からの募集は少ないと思われる。しかも、たしか高校がないので、高校受験の条件は他の公立中学と何ら変わらないだろうし。架空の私立中学ということでしょうか。
139P 2列になってステップ バーランセ
くるみ割り人形第1幕で、子供たちがクリスマスツリーを囲んで踊るシーンです。音楽は有名な行進曲!この曲は、バレエを知らない人でも聞いたことがあるはず。
バーランセとは、この場合、首をつけて重心を右に左にと交互に換えて行うステップのことです。うまく説明できません^_^;見ればこれかと思うはずなのですが、首をくいっ、くいっ、くいっと振って歩く動きです。
くるみ割り人形は、本当に音楽が素晴らしいです!バレエ作品としての完成度は、白鳥や眠りのように奥行きが深くないかもしれませんが^^;(だって、ストーリーが夢おちだし、ガキがわらわら出てくるし・・・)チャイコフスキーの音楽は三大バレエ曲の中でナンバーワンかも!?
140P そう!この子のように喜んで プレゼントをもらうと嬉しいだろ ポン(*・・*
鳥山先生、竹を割ったようなすかっとした物言いが感じいいですね!バレエは、ともするとねちっこくなってしまいそうな雰囲気なので、こういうさっぱりとほめるときはほめ、きっぱりと注意するときは注意する先生は、子供をよい方向に伸ばしてくれそうです。
141P くるりん・・・ ・ 回り終わってもしばらくルルベ
「舞姫テレプシコーラ」の中で、バレエは同じ曲ならば、一つ一つのポーズを長くとるため、遅目の曲のほうがテクニック的に難しくなるといった説明がありましたが、回るパは、当然早い回転のほうが難易度が高いです。そして、もちろん回転数の多いほうが、よりハイレベルです。同じ速度で回るのならば、2回転するより1回転のほうが先に回り終わってますので、音楽がその分だけ余っています。その余った時間の分、ルルベのまま静止し、そして、音楽に合わせて決めのポーズを取ります。

そうして、余裕のない2回転より余裕ある美しい1回転のほうが、バレエにおいては重要です。大地君は美しい2回転を決められそうですが、鳥山先生は成長期の大地君の体を慮っているのかもしれませんね。

ちなみに、発表会などで、オディールやキトリの32回転など、回りきれず途中で回転が止まってしまったとき、とてつもなく音楽が余ってしまいます。このようなときは、踊り手はスースーと呼ばれるポアントで立った状態で過ごします。 にこやかな表情を崩さずに、最初からここでスースーするつもりだったのよという態度を取りましょう。、
144P 今ねサッカーに夢中なんだって いるよね 野球やサッカーへ行ってしまう男の子って
小学校の三、四年生辺りになると、スポーツ少年団というスポーツチームに所属する子供が増えてきます。スポーツはバレエと違って勝敗がはっきりしているし、学校の体育の授業で活躍できるといった要素もあるので、子供にはなかなか魅力かもしれません。バレエは男の子の絶対数が少ないし、レッスン自体は割と地味ですからね。

恐ろしいことに、管理人、作ろうと思えばスポ少footnotesなんかも作れちゃうのだ!応援席ベンチから「うちの子、試合に出して〜オーラ」を出しまくってるスポ少母、バレエ母とはフィールドが違うのでかち合うことはないのですが、その恐ろしさたるや、バレエ母といい勝負です。体育会系v.s.娘の美貌追求系といったところでしょうか。

スポーツ少年は、バレエと違ってお金は余りかかりませんが、その代わり、指導以外の運営はすべて父兄が行うので、そりゃ〜もう〜かんかんがくがく!うちの子のほうが先に入ったのに、何で▲君がレギュラーなのー!うちの子のほうが足が速いわよ!うちの●ちゃんなんか、校内マラソン大会で1位よ!キーッ!うちの子、試合に出してよ!今度の試合で豚汁作るから、父兄は家が焼けても絶対参加よ!!出なかったら、向こう100年は村八分よ!!>いいかげんにせい、スポ少母!

拓人君は中学生なので、部活でサッカーをやっているのかな?クラブチームという手もあるけれど、こちらはかなりレベルが高くなるので、バレエとのかけもちは難しそう。バレエもサッカーも両倒れになる可能性あり。
でも、バレエを見るのが好きな人って、サッカーファンもわりと多い*^^*
イルハン缶勝手に画像を使ってごめんなさい。でも、日本でも発売してほしいよ〜  こちらも、勝手に使ってごめんさない。ベッカム缶
146P ピザでも取って食べててください
いや〜コーラはコカコーラではなくして、ペプシにしてほしかったですね。(よく見たらCooa Colaだけど)

関係ないけど、野坂昭如氏の♪さよなら さよなら 国家甲羅〜って知ってる?マリリン・モンローノーリターンっていう歌なんだけど(ホントに関係ない)
155P レオタード着てからだとスッポンポン
はい、レオタードを着てトイレに行くと、上半身丸裸で用を足さねばなりません。
発表会やリハーサルの途中でトイレに行きたくなったときは、できればまず衣装からレオタードに着替えて、それからトイレに行きましょう。(こういう場合はスッポンポンでもしようがない)

「舞姫テレプシコーラ」3巻で、衣装をつけたままトイレに並んでいるシーンがありましたが、やめたほうが無難です。お母さんがついていて、衣装の脱ぎ着を手伝ってくれて、なおかつ用を足している間、その衣装を持っていてくれるなら何とか大丈夫ですが。それでも、貸衣装の場合はやっぱりやめましょう。
158P わたし一人でやれますよ 嫁姑の問題は 自分のときでいやというほどあじわいましたからね
六花ちゃんの父方のおばあちゃんのセリフ。病気で倒れ、比較的軽症だったとはいえ、何かと心細いはず。この言葉は、自立した老人の潔さを感じるセリフですね。
管理人の狭い見識からすると、大抵の場合、祖父母が息子夫婦と一緒に暮らしたがるケースが圧倒的に多いです。お嫁さんは、もちろん同居には気が進まない。そこへいくと、篠原のおばあちゃんは立派ですね。できるところまで自分でやろうとする意識が、生活することに完全に自立している息子(利夫さん、つまり六花ちゃんのお父さん)に育て上げた育児の成功となったのでしょう。

嫁と姑というものは、太古の昔から仲が悪かったそうで。
160P クララが雪の精と一緒に踊る!?
くるみ割り人形は、バレエ団によって演出がまるで違うので、見るたびに印象が変わります。

雪の精だって、雪の女王が出てこない版もありますし、コーヒーの精の踊りが女性の群舞だったり、男女のパ・ド・ドゥだったり、中国の踊りも1本指を立てないものだってあります。今月号で練習しているパーティに呼ばれた男の子と女の子の踊りも、ワイノーネン版では、男の子の役を、かつらを被って少年のなりをした女性ダンサーが踊ります。かつらの髪の毛の色が茶色だったり赤毛だったり黒だったり。ヘアースタイルはたいていマッシュルームカットだけどね。そうそう、そばかすを顔に描いてたりもするなぁ。
もちろん、ピーター・ライト版でも、男の子役を少女が踊ることもあります。これは、男の子が少ないためだと思われますが。
かように、くるみ割り人形はバレエ団によっていろいろなカラーがあり、その同じバレエ団が、毎回同じ構成で披露するわけでないのです。微妙に振付が変わったり、大々的に変わったり、新しい出番が増えたり、逆に減ったりと進化を続けます。

今回の貝塚バレエ団のクリスマス公演「くるみ割り人形」は、貝塚先生が改訂振付を大きく行った意欲作か?

ちなみに、管理人はクララが雪の精と踊ったのは見たことがありますが、中国の踊りや芦笛の踊り、花のワルツの後半に加わったのは見たことがないです。楽しみですね、千花ちゃんのクララ。
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206P 表紙 「金平糖の精」
(ダ・ヴィンチ2003年2月号の「舞姫テレプシコーラ」の表紙は、単行本4巻の206ページのイラストでした。)
くるみ割り人形の終幕で踊られるグラン・パ・ド・ドゥの女性ヴァリエーションです。ポール・ド・ブラの描写がよりリアルです。この踊りは派手なジュテや回転はありませんが、確実なポアントが絶対必要です。流麗な腕のさばきも見せどころ。管理人、この金平糖の精は水樹ちゃんに見えるのですが・・
165P あれ? 珍しく千花ちゃん 困ってる 踊りはキチッとやれてるのに
千花ちゃんが困るのも無理ありません。なぜなら、日本のバレエ教室のレッスンで、演技指導などはほとんどないからです。また、演技そのものも、ストーリー性のある全幕公演でなければ接することもありません。

小学生や中学生で、発表会などで演技を要求されるのは、「くるみ割り人形」の1幕の客間のシーン、「白鳥の湖」や「ジゼル」などの村娘のモブシーンくらいではないでしょうか。先生は、ソロや群舞の指導で精一杯で、舞台の後ろ側に控えている群衆に演技指導するのは難しいと思います。モブの子たちは、適当に「さあ、踊りましょう」といった感じで、頭上で手をくるくるかざしたり、村娘同士で大仰な振りでお話ししてたりする程度。個別に指導されることはまずないでしょう。

しかし、「くるみ割り人形」のクララとなれば、踊りと演技が同じくらいの比率で、より演技力が要求とされる役です。主役に到達した少女にとって、クララ役の完成は一層の精進を必要とします。踊りの技術だけではなく、演技も要求される難しい役なのです。それゆえ、個別での演技指導とあいなるわけです。

ここで、またまた萩尾望都さんの「フラワー・フェスティバル」を引き合いに出してしまいます。(すみません、ファンなんです^^ゞ)
イギリスのバレエ学校に短期留学をした日本人少女たちが、演劇レッスンの「ロミオとジュリエット」でとまどってる描写があります。「どうやるの」とか「つったったまま」とか。日本のバレエ少女たち、現実にパントマイムをやれと言われたら、大半の子がとまどうのではないでしょうか。

上記は、一般的なバレエ少女たちの演技に対する姿勢をつらつら好き勝手に書いてみましたが、どうも千花ちゃんの演技に対する冷静さ、冷めているという評価は、単純な経験不足や演技に対する照れとはちょっと違うようですね。
175P あれがかわいいと喜ぶクララがよくわからん
くるみ割り人形って、くるみを割るための道具というようりは、くるみを割ることもできるお人形ということだろうな。くるみを割るために、わざわざあんな人形を出してくるとは思えないけれど、愛玩用の人形とも思えないし。考えてみればちょっと不思議な物体ですね、くるみ割り人形って。

「人形がどうやってくるみを割るんだ、え?」と思う方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。
人形の前にくるみを置いてゼンマイを巻くと、人形の手がジジジジッと上にあがって、空手チョップですぱっとくるみを割ります。
・・・・・・
うそです。冗談です。信じた?
人形の口の部分にくるみを入れて、下あごを人間がかくっと押し上げると、くるみが割れる仕掛けのようです。くるみ割り人形の舞台で、ドロッセルマイヤーさんが実演してくれる版もあります。もっとも、本当にくるみを割ったりはせず、マイムだけですが。このあと、近くにいた子どもの口に割れたくるみの実をくわえさせたりするときもあります。(もちろん、その場合も振りをするだけ)
179P 早く早くぬいで タイツもだよ
すいません、突っ込みます^^ゞ
身ぐるみはがされた六花ちゃんがトゥシューズを履いているのはおかしいな〜トゥシューズを脱がないかぎりは、タイツも脱げませんからね。
(このページは、数カ所、ダ・ヴィンチ初出時と違っています。すみません^^ゞって、誰に言ってるのか・・)

さて、身ぐるみはがされて、パンツ一丁になってる六花ちゃんですが、実はバレエ用のパンツというものがあります。股上が深く切り込んでいて、レオタードや衣装を着たときに、パンツのラインが見えないようなデザインになっています。教室の先生によっては、通常のレッスン時にも着用するよう指導する先生もいますし、発表会時だけでもよいという先生もいます。各々の先生に従いましょう。
ちなみに、バレエ用パンツが商品化されていなかった頃は、ノーパンでタイツを着用、その上から衣装を着たそうです。(某バレエの先生から聞いた実話)
181P よかった 千花ちゃん なんとか踊ってる・・・
すいません、またまた突っ込みます^^ゞ
通常、バレエレッスンに遅れた場合は、バレエシューズを履いて各自でバーレッスンして、十分体をほぐしてからみんなと同じレッスンに加わります。いきなりトゥシューズを履いて踊り出すことは、良識ある指導者はさせないと思いますが・・
五嶋先生、千花ちゃんに無理させてないか?
184P クララとドロッセルマイヤーがそりに乗っておとぎの国へ入るところやります
実は、管理人もこのセリフを読んだとき、クララと王子様じゃなかったっけ?と思いました。
バレエ団公演では、まあ、言ってしまうと少々お年を召した元スターダンサーが、特別出演でマイム多用で踊りの少ない重要人物を演ずることはよくあることです。「白鳥の湖」の王妃様とか、「ドン・キホーテ」のドン・キホーテ、「眠りの森の美女」のカラボス、「コッペリア」のコッペリウスとか、その他いろいろ。
186P きれい〜衣装が目にうかぶ〜
「アラベスク」でバレエ好きになったという人は、山岸凉子ファンには多いと思います。もちろん、管理人もその一人です。管理人は、「アラベスク」を初めて読んだころは本物のバレエを一度も見たことがありませんでした。したがって、音楽もまったく知りませんでした。ノンナが厳しい特訓に音をあげてキエフに帰ると言いだしたころ、寮の部屋で「こんぺい糖」の曲が聞こえてきたシーン、当時はそれがどんな曲なのか全く分かりませんでしたし、そのころは、なぜかレコード(!)を積極的に探すということもしませんでした。
それから幾星霜、「アラベスク」と「舞姫テレプシコーラ」を比べてみて、読み手として一番変わったなと思うことは、踊るシーンにいちいち曲が聞こえてるくることです。これは、もちろん自分がいくらかバレエを鑑賞して知ったからなのですが、六花ちゃんが衣装が目にうかぶ〜のと同様、管理人は音楽が心に聞こえる〜と頬を染めています。

バレエを見ない人やクラシック音楽を余り聴かない人は、音楽は聞こえてこないかもしれませんが、機会があったらぜひ聴いてみてください。ぜひ、舞台を見ましょう。実際の音楽や振付を知っていると、「舞姫テレプシコーラ」の世界がより一層楽しめると思います。
187P 水樹といいあの子といい 貝塚のスター作りは充実しているよな
何の分野でも、その世界で飛び抜けたスターが出ると、一気に盛り上がって裾野が広まり、しかもトップ層も厚くなりますよね。最近では、バレエ界に熊川哲也さんが出て、男性バレエを巷間に広めてくれました。(ちなみに、管理人が初めて熊川さんを知ったのは、テレビのインタビューです。ロイヤルのプリンシパルのころ。その後、やはりテレビでラ・バヤデールの影の国を観たのですが、や〜とにかく、そのジュテの腰の高さにびっくり!滞空時間の長さに驚きました。ニキヤは宮内真理子さんでした。)バレエを見に行くことがちょっとハイソ(^^;)なイメージだったり、バレエを習うこと自体がお金持ちのお嬢様の特権だったりした頃に比べれば、バレエは随分門戸が開けました。

しかし、まだまだバレエ公演は値段が高いです。映画を見るような感じでバレエを観る感覚には、ほど遠いと思われます。また、公演期間も短く、人気があっても再演となったりロングランとなることもありません。バレエ専用の劇場ではないため、次の催し物の予定が決まっているからです。

また、外国バレエ団の地方公演などは、チケット確保のため、地元のバレエ教室の生徒さんを前座で踊らせたりします。つまり、バレエ教室の生徒さんを観に親戚連中がチケットを買ってくれることを見越しての対策なのです。そうしなければ、会場の椅子が埋まらないのです。いや、それでもまだ余ってる^^;我が国では、バレエ鑑賞はやはりまだまだ一般的な娯楽にはならないようです。

スターが出て、バレエを観ることがもっともっと日常にとけ込むことを切に切に願います。(って、興味ない人には余計なお世話だわな)
189P 須藤美智子・・・最初の犠牲者は彼女かもしれない
貝塚先生のいう「犠牲者」という意味は、海外へ出てしまって、「恩を仇で返す」と言われた最初のバレリーナが美智子先生だという意味でしょうか?ここら辺は、複雑そうで想像できませんね。(へたに想像しても、山岸先生、見事に打ち破ってくれますし)

海外のバレエ団は、国を挙げて才能のある子どもを一流のバレエダンサーへ育てます。もちろん、苛烈な競争世界です。したがって、テクニック的に優れた舞踊手は幾らでもいます。有名国際コンクールに入賞するような踊り手も、国へ帰ればバレエ団の群舞の一員ということも珍しい話ではありません。テクニック一辺倒の五嶋先生も、東洋の切れ長の目の一舞踊手がよい条件で海外バレエ団へ入団するためには、技術にプラスアルファがなければ。

余談・・・バレエの修得をすべて自費で賄い、晴れて国内バレエ団に入団してもお給料のもらえない日本人ダンサーは、そりゃあ、外国へ行って稼ぎたいよね〜と管理人は思いますが・・・難しいですね。
拓人君がこの後、ストーリーにどう絡むのか、とっても楽しみですね。拓人君は運動神経もよさそうだし、ジャンプ力もかなりありそう。身長がちょっと足りないようだけれども、背が高くなくてもボリショイバレエ団のソリストになった日本人だっていますしね。ノーブルな王子様タイプとは違った、ワイルドなアクの強い踊り手に成長するのかも。日本バレエ界はそんな拓人君を待っていた!

もう一つ。
101Pの「マイムが多いクララだもの 千花ちゃんなら楽勝だよ」という六花ちゃんのセリフですが、今月号の流れからして、決してマイムを軽んじて言った言葉ではないんですね。踊りにセリフが見える六花ちゃんにとっては、マイムで情感溢れる動作を表現するのはごくごく自然なことで、バレエのテクニックを追求するよりは簡単なことだったのでしょう。170Pの、駅の構内で「可愛い 可愛い」1歩、2歩と歩くシーンなど、演技することを楽しんでいる様子がうかがえます。この「1歩 2歩」、膝を伸ばして歩くバレエ特有の歩き方です。
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以上、管理人のどうでもいいモノローグです^^ゞ (2003/6/23)

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